ですが、彼の人生には数々の試練がありました。9歳のときに病気で車いす生活を余儀なくされ、そこから車いすテニスに出会い、わずか数年で世界の頂点に立つまでになった小田さん。
今回は彼が「歩けるのか？」という疑問から、生い立ちや車いすになった理由について詳しく紹介していきます。
小田凱人は歩ける？
小田凱人さんが「歩けるのか？」という疑問を持つ方は少なくありません。
実は、彼は短距離であれば杖を使って歩くことができるんです。彼の左脚には人工関節が入っており、そのおかげで日常生活の中で立ったり、少し歩いたりすることができるようです。
2022年のメ〜テレの番組「アップ！」で、小田凱人さんが「人目につかない場所ではできるだけ立って生活するようにしている」と話していました。これは、脚の筋肉を使わないと衰えてしまうため、筋力を保つためにもリハビリの一環として取り組んでいるとのことです。
また、彼はファッション雑誌や自身のInstagramでも、立っている写真を公開しており、その姿は車いすに乗っている彼のイメージを覆すほど魅力的です。
趣味の一つであるスニーカー集めも、立っている姿でオシャレにコーディネートしていることがよくわかりますね。
それでも、長距離を歩くことや走ることは難しく、競技中やメディアに登場する際には車いすを使用しています。彼の障害は完全に歩行を制限するわけではありませんが、日常的に車いすが必要な生活を送っています。
実際に車いすテニスの選手の中には、歩くことができる人も多いんです。しかし、それぞれの障害の度合いによって、車いすを使う頻度や立ち上がれる場面が異なるようです。小田さんの場合は、短い距離であれば杖を使いながら立ち上がることができるのが特徴です。
彼の車いす姿が印象的ですが、それでも立つことや歩くことへの挑戦を続けている姿勢は、多くの人に勇気と希望を与えています。彼が今後どのようにして健康を維持しながら、競技生活を続けていくのかも注目ですね。
小田凱人の生い立ちを紹介！
小田凱人さんは2006年5月8日、愛知県一宮市に生まれました。
名前の「凱人」という字には、フランスの凱旋門にちなんで「勝利」の意味が込められており、まさにその名の通り勝利をつかんできた人物です。
幼少期からスポーツが大好きで、プロサッカー選手を目指してサッカーに熱中していました。
しかし、小学3年生のときに左脚に痛みを感じ、病院で骨肉腫というがんが発見されました。9歳で人工関節を入れる手術を受け、左脚の股関節と大腿骨の一部を切除する大手術となります。この手術により、サッカー選手になる夢を諦めざるを得ませんでした。
そんな中、彼が出会ったのが車いすテニスでした。
2012年のロンドンパラリンピックで、車いすテニスのレジェンド・国枝慎吾選手の活躍をテレビで見て、彼のプレーに感動したのです。そして、彼の主治医から「パラスポーツを始めてみては？」という勧めもあり、小田さんは車いすテニスに挑戦することを決意しました。
退院後、小田さんはすぐに車いすテニスの練習に打ち込みます。
彼の努力はすぐに成果を見せ、わずか14歳で世界ジュニアチャンピオンに輝きました。その後も成長を続け、2023年にはウィンブルドンや全仏オープンなどのグランドスラム大会で優勝するなど、数々の偉業を成し遂げました。
彼の家族の支えも大きな力となりました。特に父親は毎日の練習に付き添い、母親は退院後の自宅に卓球台を設置して、リハビリや練習環境を整えてくれたそうです。彼の成長を見守る家族の愛情が、彼の精神的な支えとなり、世界の舞台で活躍する力になったのでしょう。
小田凱人の車いすになった理由はなぜ？
小田凱人さんが車いす生活になったのは、先ほども少し触れましたが、9歳のときに患った骨肉腫が原因です。
骨肉腫は骨に発生する悪性腫瘍で、小田さんの場合は左脚に腫瘍が見つかり、大腿骨の一部と股関節を人工関節に置き換える手術を受けました。
手術は12時間に及び、術後は痛みに耐えながらリハビリを行う日々が続きました。
彼は2度にわたり肺へのがん転移も経験しており、非常に厳しい闘病生活を送っていました。それでも、車いすテニスに打ち込むことで、彼は次第に前向きな気持ちを取り戻し、リハビリにも積極的に取り組むようになりました。
車いす生活が始まった当初は、サッカーの夢を諦めることが非常に辛かったようです。しかし、国枝慎吾さんに憧れたことで、彼は新たな夢に向かって歩み始めました。彼が車いすテニスでの成功を収めるまでには、多くの挑戦と努力がありました。
手術後も、彼は定期的に病院で検診を受けており、再発のリスクがあるため、3～4ヶ月ごとにチェックを行っています。それでも彼は、車いすテニスのトップ選手として、常に目標に向かって前進し続けています。
まとめ
小田凱人さんは、骨肉腫という大病を乗り越え、車いす生活を余儀なくされながらも、リハビリと努力によって世界トップの車いすテニス選手となりました。
短い距離であれば杖を使って歩ける彼は、常に挑戦を続けています。彼の生い立ちや家族の支え、車いすになった経緯を知ることで、彼の強さと努力の背景が見えてきます。
これからも彼の活躍に期待しましょう！
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